神歌・神伝太鼓
北陸4県(新潟・富山・石川・福井)では、神楽太鼓や神歌は筥堅八幡宮の第55代増子宗護守宮司が相伝しています。筥堅八幡宮の神歌は古代の素朴な信仰を伝えるすばらしいものです。そして、神伝太鼓はなかなかヒーリングパワーの強いよい音です。太鼓のリズムにあわせて、神歌を神に捧げます。
はらいして ここも高天原なれば 集まりたまへ 四方の神々
産神は 玉の御簾をまきあげて 神楽の音を 聞くぞうれしき
八幡に すめら命を つつみあげ ほんだの神と 祝いそめけん
山の神 育ちはいずこ 奥山の 清き処に 降りて遊ばん
船霊の 幸たままつる ぬさなれば 早ち西風は 吹かざれと聞く
神楽舞
山北地区の各神社祭典ごとに、舞があり、無形文化財としてもたいへん貴重です。以前は38舞あったといわれています。特に、筥堅八 幡宮の増子宮司家に残されている舞を「太夫舞」といいます。
大神宮舞
大八島(日本)を生んだ国生みを祝う舞で、鉾の舞ともいいます。大神宮様のお面をつけて、神の依り代である御幣をとって、鉾舞言 立を奏上しながら舞います。
神まつり 豊かに住める 天の下 伊勢の神風 あらむ限りは
稲田舞
稲の豊作を祝って舞います。稲刈りの所作を舞うため、田の神舞ともいいます。
稲荷とは うがのみたまの ことなれば 五穀成就と 祭る神なり
水神の舞
水の神に対する感謝の舞です。
水神の みたらし川の 底見れば 神のみそぎぞ 花や咲くらん
恵比須の舞
恵比須大神とは、出雲の事代主大神のことで、釣り竿をもって、鯛を手に抱えた福寿円満な神として知られています。大漁満足の舞 で、鯛を釣り上げる所作もあります。
えびす川 のぼり下りの 川かりに 袴たれして しだいあるもの
猿田彦の舞
猿田彦大神は天孫降臨の際、道案内をされた神です。荒ぶる者を祓う舞で、天狗の面をかぶることから、天狗の舞ともいいます。こ の他にも火の神の舞、弓の舞などがあります。明治時代の神仏分離、国家神道による神社の統廃合によって、神社の霊性文化はどん どん失われてしまい、消滅する危険が高くなっています。現代人のためにも、後世の人のためにも、みんなで協力して『神さまの文化財 』を後世に伝えていきたいものです。
奉納相撲
慶応2年(1866)頃、勝木村の天王様の境内で若者が夜間に力くらべと相撲を行ったのが始まりといわれています。その後、勝負事 の神としての霊験にあやかろうとしたためか、筥堅八幡宮の境内において、 秋季大祭の時に相撲を奉納することになりました。
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